子供に読書習慣をつけたいと考える親御さんは多いのではないでしょうか?
近年、インターネットやスマートフォンなど様々な情報メディアが発達し、子どもたちの生活環境を変え、子どもたちの「読書離れ」が進んでいると言われています。
デジタル化が進んでいる現代社会では、情報を得ることが容易になる反面、情報の取捨選択が困難になることがあります。
本を読むことは、情報を整理し、自分自身で考える力を養うことができます。また、読書は頭の回転を促し、思考力を維持することができます。
過去の読書量と現在の意識・非認知能力との関連を分析した結果、どの指標 においても小中高の読書量が多い者はそうでない者よりも有意に高く、特に、小中高の読書量が少ない 者との間に大きな違いみられた。認知機能との関連でも小中高の読書量が多い者の方が小中高の読書量 が少ない者よりも高いことが示唆された。
『子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究』(国立青少年教育振興機構 令和3年3月)
とあるように、子どもを読書好きに育てることは、子どもの人生において非常に重要な役割を果たします。
我が子には是非とも、読書好きになってもらいたいものですね。
子どもを本好きにするメリット
低学年でも難しい漢字が読める
習ったことがない漢字でも、何度も漢字に触れる事により読めるようになります。ふりがなが振ってあるものがオススメです。小学校で習っていない漢字もスラスラと読めるようになります。
知識が増える
新たな発見を得ることで視野が広がる、今後に役立つ情報を得ることが出来る、考える力がつくなどの利点があります。自分の中に蓄積された知識がアイディアとしても活かされる事もあります。
会話の引き出しが増え、コミュニケーション能力が高まる
周りの人に豆知識を披露して会話を楽しめます。相手に役立つ情報や、面白い話題を提供することもでき、会話が広がります。
また、普段の生活では考える事がないような、他人の考えや、喜び、怒り、悲しみ、痛みなどを理解する事で、他者とのコミュニケーション能力が向上します。
生活が豊かになる
本は『知』の宝庫です。本を読む事で興味の幅が広がったり、生活を豊かにするための知恵をつけたりする事が出来ます。
学力が高まる
『「本を読む子」は必ず伸びる』(著:樋口裕一)の中で、国語力が全ての基本、それがあっての英語であり算数です。と書かれています。
『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(著:松永 暢史)では、
読み聞かせをスタートとして、本の世界に入っていくことで、語彙力から文章理解力、思考力、集中力、表現力など、学力向上に欠かせない力が養われていきます。と書かれています。
読書に関する文献には共通して、小さな頃から本さえたっぷり読んでいれば大丈夫という内容が多いです。
想像力が豊かになる
本の世界を疑似体験することで、想像力が豊かになります。また、本を読むことで新しいアイデアを得ることができ、創造性が向上します。
ストレスが軽減する
読書には、ストレス解消効果があります。イギリスのサセックス大学の研究によると、読書をする人は、しない人に比べて、ストレスが68%も低下するという結果が出ました。アメリカのミネソタ大学の研究では、1日30分間、誰にも邪魔されない静かな場所で本を読む時間を確保することを推奨しています。ただし、速読ではなくスローリーディングが良いそうです。
語彙数が増える
本を読むことで新しい言葉や表現を学ぶことができ、語彙力が向上します。
自己表現力が向上
本を読むことで、自分の意見や感情を表現する力が養われます。
知的好奇心が刺激される
読書は、知的好奇心を刺激することができます。新しい情報やアイデアを学ぶことで、自分自身を成長させることができます。
子どもを本好きにする方法
『子供用の本棚』を用意
絵本や図鑑をすぐに手に取れる場所に置いておきます。我が家は、リビングに本棚を設け、いつでも目に入り手に取る事が出来るようにしました。片付けが苦手な長女は、すぐに本をそこら中に置いて散らかるので私がつい「片付けて〜!」と注意してしまうのですが、目についた本をすぐに読むには効率が良く、一長一短あります。
『調べる習慣』をつける
日常生活で分からない事があれば、すぐに図鑑、辞書、時々スマホで調べるようにします。
辞書引き学習をする
①付箋に数字を書く
②自由に言葉を探させ、知っている言葉を見つけたら付箋に書く
③辞書の上の方に付箋を貼る
④褒めちぎる。
これで分厚い辞書に対する抵抗感はなくなったように思います。付箋が増えていく事で、言葉を知っているという自信にも繋がったと思います。
絵本の読み聞かせ
絵本が好きなお子さんもいると思いますが、絵本を読む『時間』が好きな子もいます。無理やり読み聞かせるのではなく、ママ、パパ、兄弟姉妹と一緒に楽しみながら読む時間も大切です。
親も本を読む
時々、私自身が本を読んでいる姿を見せています。また、一緒のタイミングで読む事も多いです。
『図書館に行くこと』を習慣化する
うちは毎週土曜日にスイミングに通っているので、その帰りに図書館へ寄って本を借りています。元々図書館に通う事が習慣化されていれば良いのですが、なかなか習慣にするのは難しい事もあります。if-then プランニング(習慣化の技術)を使って、何かのついでに図書館に寄ると習慣化しやすいのでは?と思います!
制限しない
図書館に置いておらず、どうしても読みたい本ならいくらでも買ってあげると言っています。
刷り込み
少しでも本を手に取っていたら、「ほんっと、本好きだよね〜。凄いね。物知りになるね〜。」「こんな小さい文字の本も読めるなんて凄いね〜。」「こんな難しい漢字も読めるようになったんだね。」と毎回言っています。
自分って本が好きなんだ〜と潜在意識に刷り込んでいきました。
好きな本を読む
1冊読み切れたという成功体験を得られ、「読書への苦手意識を克服する」ことにつながります。最後まで読み終われたという自信から、次の本へ手が伸びやすくなるのです。
まとめ
我が家の長女は本好きに育ってくれました。
0歳の頃は絵本の読み聞かせを出来るだけ毎日していました。
しかし、私が仕事復帰して保育園に通い出してからは、目まぐるしい日々で毎日なんて無理無理!
年長さんの終わりくらいから誕生日やクリスマスプレゼントに図鑑を買うようになり、1人でも本を手に取って読むようになってきました。
本格的に好きになったのは、1人ですらすら読めるようになった1年生。
それからは毎日暇があれば本を読みます。
出かける時も持ち歩き、宿題の合間に隙をみては本を読み、お風呂やトイレにまで持ち込んで、まさに本の虫。
誕生日やクリスマスには本をお願いされることが多いです。
3年生になる今では本を読むスピードは私よりも早い!私が遅いだけかもしれませんが…
次女は今年で一年生になります。小学校一〜二年生が、本好きになる重要なタイミングだそうです。
私個人の感想としては、刷り込みが1番効果があったような気がしています。自分は本が好きなんだ、本を読める自分は凄いんだと思い込む事で、自己肯定感も上がり習慣化しやすかったのかなと思います。
大人も子供も一緒に沢山の本を読み、人生が豊かなものとなりますように。
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